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シャープはディスプレー産業でライバルとの競争を勝ち抜きたい考えだ。

柊二です、液晶と有機ELの両輪での成長戦略を進めるためJDIは筆頭株主産業革新機構から750億円の資金支援を受ける。
返済の優先度が低い劣後債と債権を株式に転換できる新株予約権社債を組み合わせ資金を調達。
生産設備の増設などに柔軟に対応できるようにする。
JDIはスマホや車載、パソコン向けの高精細液晶パネルが主力。
JOLEDは20型以上の大中型有機ELパネルを手掛ける。
両社の研究開発や営業部門を一体運営し、液晶と有機ELのパネルを用途に応じて提案できる体制を築く。
JOLEDは15年1月にパナソニックソニー有機EL事業を統合して設立。
医療機器など産業用途のほかテレビ向け有機ELパネルを低コ ストで量産する研究開発を続けている。
日立製作所東芝ソニーの事業を統合して12年に設立したJDIはコスト削減が進まず、16年3月期まで2期連続の最終赤字。
売上高の過半を占める米アップルのiPhoneの販売不振による受注の伸び悩みもあり、今春以降は資金繰りも悪化した。
スマホ用液晶に依存しない戦略を打ち出すことで革新機構の資金支援を取り付けて信用力を高める。
取引銀行からの融資につなげ、財務を安定させる狙いもある。
ディスプレー産業は日本勢が技術革新を主導してきた。
00年代以降、韓国や台湾のメーカーが機動的な投資判断で生産能力を高め、国内電機大手は相次ぎ事業を手放した。
シャープが8月に台湾の鴻海精密工業の傘下に入り、日系パネルメーカ ーは事実上JDIとJOLEDの2社になった。
JDIは革新機構の支援を取り付けてJOLEDを統合、韓台中のライバルとの競争を勝ち抜きたい考えだ。